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京都大学戦争遺跡研究会(2015-2016)

 戦争遺跡研究会は、主に戦争の記憶を後世に継承するための活動に取り組んでいます。活動内容は、戦争体験者からの聞き取りに加え、所謂「戦争遺跡」と呼ばれる明治~昭和までの戦争に関する遺構の調査研究などを行っています。 当サイトでは研究会の活動で収集した資料の一部を公開しています。調査能力や専門知識に乏しいため、掲載している情報について事実誤認等があるかと思いますが、誤りを発見した際にはご指摘していただければ幸いです。それから、掲載している遺構の写真や体験者の証言は許可を得て掲載しているものですので、無断転載はご遠慮ください。 御用のある方はyukio0118(アットマーク)gmail.comに連絡下さい。 twitter @senseki3 2017年以降の活動はコチラ→ http://senseki.kyotolog.net/

大津島海軍基地

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大津島海軍基地

山口県徳山市大津島はかつて人間魚雷「回天」の基地でした。


隊門跡




基地周辺を取り巻いていたコンクリの壁 一部現存


  
回天記念館


復元された回天内部




基地の跡地は小学校として利用されており、現在も一部が利用されている。


トンネル内にはトロッコのレール跡があったようだが、ハイヒールの観光客が躓いたら危ないという馬鹿な理由で平成八年に補修が行われました。この結果、トンネル内と発射場前のレール跡がコンクリートで埋められてしまいました。


回天発射場


クレーン跡


クレーンでこの突堤から回天を下ろしていた。



トンネル上部の施設が気になるので


中は伽藍堂


これは何の施設でしょうか


フェリー乗り場手前のコンクリ構造物

 
ポンプ小屋として利用されていた施設跡??



魚雷監視所


回天レプリカ

 十二・七粍高角砲台と探照灯跡は船の時間の関係で行けなかったので、次回訪れたいです。
 
 今は和歌山の友ヶ島が人気らしいですが、これを機に大津島へも足を運ぶ人が増えればと思います。やはり実物に触れることは良い経験となります。
 
 回天戦没者の写真の前に立つ時、これら遺影の中の英霊達と自身を隔てる溝を埋めるものは何でしょうか。実際の戦争を知ることのできない我々が聞き知った戦争について夢想を馳せることはできますが、このようなイメージは所詮、ゲームや漫画のような世界に過ぎず、リアルな戦争体験には遠く及びません。けれども自身の戦争イメージをより当時の人々の戦争体験に近づけることは可能です。その橋渡しをするのが戦争遺跡や遺品なのです。このような現実の物質的記憶というものを手掛かりとすることで、頭の中の戦争イメージと現実が繋がります。そうなって初めて自分自身の内に当時の人々の体験を再現し、我が事として真剣に戦争について考えることができるのではないでしょうか。

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